電音の歩み

電子楽器を中心とし、ものづくり関係も含めて紹介していきます。

ARM_Theremin_Live (光るアームテルミン) の方もまとめてみました その1

■ARM_Theremin_Live (光るアームテルミン)とは

従来のアームテルミンはガジェットから楽器に一歩前進したものなのに対し、

最初から、ステージでの演奏用に開発している楽器です。

こちらもスタートは2018年で、何段階化の進化を遂げていますので、忘れないようにまとめてみます。

 

ARM_Theremin_Live (光るアームテルミン)は、基本コンセプトとして、

・机に向かって演奏する従来のアームテルミンは、ステージ映えしない。 

 → 立って演奏できる形態とし、

   Euro Synthのパネルで行っていた、光るアクリルパネルの技術を用い

   暗い環境でもステージ映えする。

・ベロシティが自由につけられ表現力が増す。

 

からスタートしました。

 

■第1段 コンセプト開発モデル

 コンセプト検討用なので、機能評価が主眼です。発音システムは写真の右の基板(従来の8bitAVR構成)のままです。

 

 ●光るトーンサークル

ステージ映えを目指した少し大きめのトーンサークルを5mm厚のアクリルで作り、電飾看板の原理で光らせています。中央から外に向かって照明しています。

下の写真が中央でVRを保持する基板で、VRの周りを14個のマイコン内臓のサイド型フルカラーLEDが取り囲んでいます。データラインは一本のシリアル信号をデイジーチェーンで結んでいます。

ライブの曲調に合わせて発光パターンを変化させる目論見です。

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●ユーザーインタフェース

左手で持ち右手でアームを操作することを想定しています。

立って演奏することが可能なので、光るトーンサークルは両面から見えるので、暗いステージでは目立ちます。

人差し指と中指が押さえているのは、圧力センサーです。

人差し指のセンサーはベロシティーで、中指のセンサーはビブラートレベルです。当面は。

単なるスイッチと比べて、表現力が異次元に拡大します。(今までが乏しかったのですが)

他のスイッチの役割は仮ですが、

・オクターブシフト  ・音色  ・コーラス  ・リバーブ  ・発光パターン変更

などが考えれます。

 

●結果

圧力センサーのベロシティカーブをチューニングすることで、大幅に表現力が高まりましたので、このコンセプトは継続し、残留課題である、

・オーディオ的な音質の向上

・楽音波形の改善

・音色のコントロール方法

・コーラス、リバーブ

・その他、エフェクト

に向けてすすめる。