電音の歩み

電子楽器を中心とし、ものづくり関係も含めて紹介していきます。

Frequency Shifter の検討(その6)音だしテスト2

Frequency Shifterとcos/sin VCOを接続して音出しテストをしました。

 

■Ring Modulatorとの比較のための音出しテスト1

    

◆まず最初は、VCOの三角波を入力します。

  ◆Ring Modulator mode にします。

    sound 0:00 - 0:25

     和と差の周波数が混ざっているのがよく分かります。

     三角波は高調波が少ないので音の濁りは少なく実用的です。

  ◆Frequency Shifter mode にします。

            sound 0:26 - 0:39

     Ring Modulator のときの、和と差の和の周波数のうち、

     差は消えて和だけが聞こえます。ピッチシフトになります。

◆次に、高調波の多いノコギリ波に変更します。

  ◆Ring Modulator mode にします。

    sound 0:46 - 1:10

     和と差が混じりカオスになります。

     あえてこの汚さを望むとき以外は使えませんね。

  ◆Frequency Shifter mode にします。

            sound 1:12 - 1:39

     音の濁りが少なくなります。

     倍音の多い波形もピッチシフトすることができます。

  ◆Ring Modulator mode にします。

    sound 1:33 - 1:40

     キャリアを1Hz前後の超低周波にすると、単なる音量変化(トレモロ)になります。

  ◆Frequency Shifter mode にします。

    sound 1:40 - 2:25

     しかしFrequencyShifter にすると音量変化は消え、1Hzのピッチシフトになります。ここで、原音とMIXすると、2VCOでディチューンしたようなユニゾン効果になります。

 

 

■打楽器リズム系の音源による音出しテスト2

 

     

以下は全てFrequency Shifter modeです。

◆リズム音源1

    sound 0:00 - 0:26

     シフトアップしています。

     低音ほど大きくアップするので、ピッチシフターとは趣が異なります。

     アップ量を色々変化させています。

    sound 0:27 - 0:26

     シフトダウンです。

     低音は負の周波数までダウンすると、高音に折り返してくるので面白い効果が得られます。

 

◆リズム音源2 

    sound 0:46 - 1:25

      超高音までシフトしています。

 

◆リズム音源3 

    sound 1:25 -