電音の歩み

電子楽器を中心とし、ものづくり関係も含めて紹介していきます。

OLED(SSD1306)用の激軽arduinoライブラリ リリース版 その2

メンバ関数の紹介をします。 特徴は、AVRのFLASH領域に置いたSTRINGSを描画する関数も用意したことです。 ■■コンストラクタ (任意のDC,RESET,CS ピンの指定) OLEDHY( unsigned char DC, unsigned char RESET, unsigned char CS ); ■■メンバ関数(メソッド)…

OLED(SSD1306)用の激軽arduinoライブラリ リリース版 その1

arduino(ATmega328, AVR64DB )リリース版ライブラリができましたので説明します。 スイッチサイエンスで販売している私のボード用ですが、arduino UNOなど、他のボードでも使用できます。 前回のブログでの仕様に対してより多くの行を表示するため、3ベージ(…

デジタル版Frequency Shifterの検討 その5 RP2040 + I2S ( D/A )+SPI( A/D ) ソフト編2

どんどん検討方向がずれて来ていますが、Arduino IDE でRP2040の開発をする前提で検討しています。まだ、ArduinoIDEでのRP2040サポートが ■RP2040 arduino(ボード Raspberry Pi PICO)で利用できる低レベル関数 ・GPIOのR/Wでは、digitalWriteと比べてgpio_pu…

OLED(SSD1306)用の激軽arduinoライブラリを作る その3

■デモ 下記ライブラリを使用したサンプルプログラムによるデモ動画です。 フレームパッファレスのライブラリでもこれくらいはできます。処理は軽いです。 ライブラリのSRAM消費量は249byteでした。 サンプルプログラム youtu.be #0 オープニングメッセージ #…

OLED(SSD1306)用の激軽arduinoライブラリを作る その2

■SSD1306 まずデータシートを見ると、 OLEDディスプレイとしては、SPIとI2Cが選べますが、ここでは高速なSPIを選択します。チップとしては、SPI、I2C、8bitパラレル(制御は懐かしの8080と6800が選べる)か゜サポートされています。内部にハードウエアフレーム…

OLED(SSD1306)用の激軽arduinoライブラリを作る その1

■なぜOLED用の自前のライブラリ 今まで、SSD1306搭載の0.97インチOLED(SPI)とてもコスパが良く気に入っています。どんなのに使っているかというと、 このOLEDを使うことを前提とした「arduino互換のTynyBoard(ATmega328/AVR64DB32)」は言うまでもなく、 STM3…

デジタル版Frequency Shifterの検討 その5 RP2040 + I2S ( D/A ,A/D ) ソフト編1

■RP2040 arduino(ボード Raspberry Pi PICO)で利用できる低レベル関数 ・GPIOのR/Wでは、digitalWriteと比べてgpio_putなどの低レベル関数の方が圧倒的に速い。// 8ns STM32のように5Vトレラントで無い点は要注意。 ・内蔵12bitADCは4個しか無いがなかなか速…

デジタル版Frequency Shifterの検討 その2 まずはSTM32で

■まずはSTM32F103で マイコンとしては、Armtheremin Live の音源モジュールとして STM32F103搭載のBluePillを、STM32duinoとして使っていたので、とりあえずこれで検討。 参考→ http://hyamasynth.web.fc2.com/ArmThereminLIVE/ArmTerminLIVE_Root.html しか…

デジタル版Frequency Shifterの検討 その4 RP2040 + ( D/A ,A/D )の検討ハード編

■Raspberry PICO (RP2040) 実験ボード RP2040で検討するに当たって、ブレードボード代わりに実験ボードを試作しました。 音系ではS/Nが重要なのでプレッドボードはお勧めできません。また、配線そのものが多いのでパターン化すれば楽です。 なれないMPUなの…

デジタル版Frequency Shifterの検討 その3 A/D,D/Aの選択とマイコンの変更

■外付けA/D,D/Aの選択と、それに最適なマイコンへの変更も検討 結局、良いデジタルエフェクタのプラットフォームを作ることが第一歩となったので、外付けA/D , D/A を使うことを前提に検討します。 A/D,D/Aは、外付けなら16ビット精度程度が欲しい。その際の…

デジタル版Frequency Shifterの検討 その1 考察と意義

■アナログ版Frequency Shifter アナログ版Frequency Shifter は、周波数を差の形でシフトできる他のモジュールでは得難い不思議な効果のモジュールであり、ディープなモジュラーファンからは比較的好評で、依頼を受け数台納品したことがあります。 しかし、…

OLEDに張り付く、 切手サイズのArduino 互換Tiny board その3 ATmega328の後継チップ検討

■ATmega328の後継チップ検討 ikkei さんに後継チップ Dxを教えてもらいました。 AVR64DB32は、DBシリーズチップ、プログラムメモリ64KB、32pinを表しています。 ちょうどATmega328の後継としてちょうど良さそうです。 クロックが24MHz,RAMが8KBに拡張されて…

OLEDに張り付く、 切手サイズのArduino 互換Tiny board その2

■2022年初頭からSWITCH SCIENCEさんで発売しました。 どの程度需要のあるものか不明で、とりあえずOLEDとのセットのものと単品をあわせて30個送ったところ、すぐに売れてしまいました。 しかしATMega328P-AUが全く入手できない状況なので(MicroChipのサイト…

ARM_Theremin (アームテルミン) はその後どうなっているか その4

その3以降、2021年には、 ATMega328のDeepSleepを利用して、SMDでも比較的堅牢なタクトスイッチの長押しによる、Power on/off を実現したガジェット型アームテルミンが完成していました。 (詳しくは「その3」参照) 投稿が随分遅れましたが完成したアームテ…

OLEDに張り付く、 切手サイズのArduino 互換Tiny board その1

安価な中華製で極小OLEDに張り付く、極小Tiny Arduinoを開発しています。 ■当初の目的 当初の目的は、表示用の処理をここで行い表示用のコマンドをシリアルで送るだけで、汎用的に使える簡インテリジェントディスプレイを作ることでした。こうするとホストマ…

EuroRack版 少構成用のミニ電源モジュールの試作

■作りたいもののイメージ Euroモジュールの中には、Frequency Shifterの様に、単独のモジュールをエフェクタの様に独立して使いたいものがあります。下の写真は今回の完成形で、ミニラックに単一モジュールとミニ電源をセットして単独で使えるようにしたもの…

EuroRack版 少構成用のミニ電源モジュールの試作

■作りたいもののイメージ Euroモジュールの中には、Frequency Shifterの様に、単独のモジュールをエフェクタの用に独立して使いたいものがあります。下の写真は今回の完成形で、ミニラックに単一モジュールとミニ電源をセットして単独で使えるようにしたもの…

Synth Scope その4 設計完了しました。

大分間が空きましたが、やっと作り直した基板とソフトのデバッグが終了しました。 日々の進捗がとても遅いです。 ■ 進歩したのは、 ・パネルがブルーに光る(明るさも変化)ようになりました。 ・OLED Adafruit_SSD1306ライブラリのフォントが極小で見ずらい(…

ARM_Theremin_Live (光るアームテルミン) その5  コントローラのケースについて

コントローラのケースについて コントローラの裏側は、左手で握り支える部位(ケース)が必要で、演奏のUIを担う重要なものです。 写真は、実際の演奏で使ってもらうためのサンプル用にikkei氏の協力で3Dプリンタで開発しているものです。(実際は、ikkei氏10…

ARM_Theremin_Live (光るアームテルミン) その4  音源モジュール

音源モジュールについて 機能としては、3pinのステレオミニジャックでコントローラと接続し、 ・電源(5V)の供給 ・制御情報を受け取り発音 することにします。 マイコンは、32bitのBluePill (STM32duino)に格上げし、 3個の POTは、 (1) 音量調整(アナログ…

ARM_Theremin_Live (光るアームテルミン) その3  コントローラについて

コントローラについて コントローラと音源モジュールに分離したシステムで、今回は「コントローラ」を紹介します。 コントローラ側の基本的な役割は、 ・音源側からパワーをもらう。 ・発音はせず、演奏情報をデジタルで音源側に送る。 ・LEDイルミネーショ…

ARM_Theremin_Live (光るアームテルミン) その2  本システムの検討

ARM_Theremin_Liv 前回のコンセプトモデルで方向は決まったので、具体的なシステム検討に移ります。 ARM_Theremin_Liveは、最初から楽器として開発するので、 ガジェット・キットからスタートした ARM_Thereminをゼロから見直します。 現時点で改善すべき必…

ARM_Theremin_Live (光るアームテルミン) の方もまとめてみました その1

■ARM_Theremin_Live (光るアームテルミン)とは 従来のアームテルミンはガジェットから楽器に一歩前進したものなのに対し、 最初から、ステージでの演奏用に開発している楽器です。 こちらもスタートは2018年で、何段階化の進化を遂げていますので、忘れない…

ARM_Theremin (アームテルミン) はその後どうなっているか その3

■電源スイッチの改良 表面実装のスライドスイッチは、いくら探しても極小サイズの華奢なものしか見つからず、 トグルスイッチなど他のスイッチはスペースを取りすぎるなどで使いづらい。 そこで比較的堅牢で設置が容易なタクトスイッチを使った電源の入切を…

ARM_Theremin (アームテルミン) はその後どうなっているか その2

■完成品への課題 電子工作ガジェットのキットから完成した楽器に近づけるには課題がいっぱいあります。 (a) 楽器としての完成度 当たり前のことですが、回路がむき出しや、ケース中の基板のスイッチを触るなどの仕様はNGでしょう。また強度が弱く壊れやすい…

ARM_Theremin (アームテルミン) はその後どうなっているか その1

■ARM_Thereminとは アームテルミンは2015年ごろから開発を始めたオリジナル楽器です。鍵盤状のトーンサークルの上にアームを回転させ「テルミン」のようにポルタメントを主とした演奏ができる楽器です。 私のWebサイト( ARM Theremin )の方で、コンセプトや…

Synth Scope その3 内部構成について

Synth Scopeは、シンセの波形を手軽に表示するモジュールです。 測定器としての精度は重要でないので(と考えて)、マイコンのソフトで実現しています。 マイコンは、AliExpressで安価に買えるSTM32搭載のMaple互換(模倣)ボードであるBluePillを使っています。…

Synth Scope その2 機能モデルを作りました

一部の方からの期待が強い(?)モジュラーシンセ専用オシロスコープの機能モデルができました。 本来なら、MakerFairなどでの展示・頒布が目指でしたが、当面機会がないので、ブログで紹介します。 仕様は「Synth Scope その1」のマイナーチェンジで、UI が整…

Synth Scope その1 試作しました。

安い中華製のOLEDディスプレイを試しているうちに、シンセ専用のオシロスコープができました。 モジュラーシンセでは、波形を見たいことはよくあり、実際オシロのモジュールも売られています。多分オシロスコープのユニットをモジュラーに組み込んだ構成だと…

今年出展したイベント その4 MakerFaire東京(2019年8月3,4日)

MakerFaire東京 8月3、4日 ビッグサイト MakerFaire京都は、エントリーし損ねたので、東京の方は早めにエントリーし、 無事出展許可がおりました。初めての出展です。 5時起きで久々のビッグサイトです。 となりの看板もMFTokyoなので紛らわしい。 Maker…