電音の歩み

電子楽器を中心とし、ものづくり関係も含めて紹介していきます。

EuroRack版 山下シンセプロジェクト(LFOその1) LFOとSGの複合モジュールにします

基板サイズと発注

今まで、すべての基板を作っているElecrow では、プロトでの基板サイズの単位が 50mm * 50 mm  なので、これに合理的に収まるようレイアウトしています。

Euro のパネルは縦128.5mm なので、基板の縦サイズは 110mm くらい欲しいのですが、勿体ないので縦は100mmちょうどに留め、幅は50mm以下にしています。

 

Elecrowでは、最小プロトである、50mm*50mm*5枚プロト製品が、現在セール中で、なんと言うことでしょう、価格($4.9)そのままで、基板サイズを100mm*100mmまで増やせます。

 

ということで、既に設計しているVCA基板は、今回のLFOと合わせて実質無料で製作しようという魂胆で、発注を遅延しています。

 

書籍「今作るなら」でのLFOの仕様

「今作るなら」では、2つのLFOを紹介しました。

LFO1

LFO1は、かなり工夫したもので、CV で三角波と方形波の振幅が変わる変わったLFO です。そしてGateに同期してアタックの変わるCV 生成回路と一体化し、ディレイビブラートが簡単に実現できるようにしています。

モジュラーシンセでは、実はディレイビブラートのパッチングは簡単ではありません。

LFOの出力をVCAに通してVCOを変調し、VCAにはリトリガブルなEG(AR)のRは最大にし、Aでディレイを調整します。 実際にやろうとすると、DC付近まで通るようなVCAが必要ですし、EGにもリトリガブルなものが必要なので、そう簡単にはできません。

そういうわけで、有用なディレイビブラートが簡単に得られる仕掛けを用意したものです。

 

LFO2

LFO2は、デューティ可変のLFOで、三角波の立ち上がりと立ち下がりのデューティをVRで連続可変し、ノコギリ波→三角波→逆ノコギリ波 がだせるものです。方形波のデューティも変わります。

 

いずれも、モジュールとしては小物なので、合わせてひとつの8HPモジュールにできると良いが、ジャックとVRの数がオーバーしそうです。

 

ホント、Euroのパネルは小さい。

 

結論としては、LFO1とSweep Gen.(Gateに同期して上昇するCVを作る)を備えた、6HPモジュールにする方向です。