電音の歩み

電子楽器を中心とし、ものづくり関係も含めて紹介していきます。

EuroRack版 山下シンセプロジェクト(VCAその2) VCAの回路が決定しました。

EURO モジュラー用の VCA 回路設計終わりました。

このVCAはお勧めです。

といっても、結局、連載の回路のマイナーチェンジに落ち着き、40年前の連載の回路が良く出来ていたことが確認できました。逆を言えば、進歩が無い。

 

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VCAの重要な機能として、

・シグナルインジケータ

  オーディオ信号が出力されているのかを知らせる

・ピークインジケータ

  オーディオ出力が±5 V を超えたことを知らせる

があります。

 

これを用いると、「音が出ない」「音が歪む」を知らせて、適切に調整が簡単にできるようになります。

 

コネクタP2 には、LIN / EXP を切り替える3P のトグルスイッチを接続します。

まず、LIN 側にします。

 

調整方法は、

(1) Ain にVCO の10 Vp-pの三角波 or ノコギリ波を入力し、VR4 でゲインを最大にする。

(2) オペアンプ(U1A)の出力(1pin)をオシロスコープで観測し、InitialGain VR を上げたとき、

 オーディオ信号が、0 V を中心に出力されるように、RV1 でDCバランスを調節します。

(3) CV1 に CV = 10 V を入力し、オーディオ出力が 10Vp-p (ピークインジケータが点く直前)になるよう、InitialGain を回します。

 これが、LIN モードでの最適設定です。

(4) 次に、スイッチをEXP 側に切り替えます。

(5) CV1 に CV = 10 V を入力し、オーディオ出力が 10Vp-p (ピークインジケータが点く直前)になるよう、RV2を調節します。

 これが、EXPモードでの最適設定です。

 

この状態では、 LIN/EXP を自由に切り替えることが出来ます。

 

EXP モードでの、LIN とは全然違うパーカッシブな表現が可能です。