電音の歩み

電子楽器を中心とし、ものづくり関係も含めて紹介していきます。

EuroRack版 山下シンセプロジェクト(VCO その2)

とりあえずVCOから始めることにしました。

 

回路としては、「伝説の・・」の今作るなら編の回路が基本になりますが、書籍では波形整形部は公開していませんでした。 

また、書籍は連載との互換をとるため電源が±15Vです。これをEuroの±12Vに変更しなければなりません。

 

■12V動作への変更

VCOで12V化の影響が出るのは、アンチログを含むCV関係の回路と、波形の振幅に関わる波形整形部になります。 振幅については、12V動作の555で発振させると発振振幅が小さくなる分も影響を受けます。

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Jackのパネル面でのレイアウトとしては、各上から

    Jack1  CV input ( Oct /V )

    Jack2  Sync input 

    Jack3 CVFM input 

    Jack4 CVPW input 

    Jack5 Saw tooth wave output

    Jack6 Triangular wave output

    Jack7 Pulse wave output

ボリュームは

    VR1 Freq(10 octave)

    VR2 Tune( ±1 octave) 

    VR3 FM ( Jack3 CVFM CVのデプス)

    VR4 PWM(Jack4 CVPW CVのデプス)

    VR5 PW controle

 

これだけ詰めたら、ボリュームもジャックもギチギチです。もう限界でしょう。

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基板はElecrowのprototypeで作るので50mm*50mm単位ですので、なんとか100mm*50mmに抑さえました。

特殊な部品は、DualPNP(1KΩのtemp抵抗付き)はBeatnic製です。

beatnic.jp : Matched Pair NPN module with T.C

 

アンチログの分圧抵抗RV1+R5 は、(Q1)DualPNPの端子1-5間に1KΩのtemp抵抗が接続されていることが前提の回路です。 

また、J-FETは、2SK30(Y)とJ113が使用できますが、ピン配置が違うので両用のパターンにしています。(実装はどちらかで良い)

 

オシレータシンクは、入力波形の立ち上がりエッジで掛かります。したがって、波形整形部では、鋸歯状波を反転して出力する予定です。

555はバイポーラを使います。